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第16章 球技大会

試合が始まりました。

ケンちゃんのガードをかわし、ゴールを決める妹尾くん。

「きゃー妹尾くーーーん！」
「素敵ぃーーー！」
特進コースの女子たちが騒ぎます。

「うるさいな奴らやな」
美佳ちゃんが不機嫌そうにつぶやきます。

私は妹尾くんに拍手をあげたいですが、出来そうもありません。


今度はケンちゃんがゴールを決めます。

「よっしゃ！　この調子や！　このまま相手をぶっ潰すんや！」
美佳ちゃんの声援がヒートアップしています。

普段は冷静な美佳ちゃんですが、スポーツ大会には熱くなる…
やはり美佳ちゃんにはヤンキー魂が宿っているのでしょうか？


淫交コースと特進コースの接戦が続きます。
淫交コースを応援し続けるクラスメートたち。
でも、私の視線はずっと妹尾くんを追っていました。