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第17章 揺れる心

「麻衣子ちゃんはどう思います？　淫交コースの外に恋人がいたとして、淫交コースで性行為の実習を受けることを。　その恋人の気持ちはどうなるかな？」
鈴木先生は私を指名します。

「分かりません…」
私は答えに窮します。

今まで、そんなことを考えたことはありません。
そもそも私には恋人もいませんし、恋愛経験もありません。

「僕は淫交コースで教師をしてきて、そんな実例を何度も見てきました。　みんな悩んでます。　その苦しみを乗り越えられたカップルもいますが、乗り越えられなかったカップルもいます。　真面目で一本気なほど苦しみます。　皆さん、どうするか考えてくださいね。　正解はありませんから」
鈴木先生は教室中を見回して言いました。