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第3章 入学式

「あっ･･･麻衣子チャン！」
ドロシーちゃんが振り返って、大きな声で応えます。

ドロシーちゃんの隣りを歩く金髪女性も振り返ります。

ドロシーちゃんのお母さんなのでしょう。
白人で、ドロシーちゃんと同じく美人です。
私は良く知りませんが、有名なポルノ女優だったそうです。

「友だちなの？」
私の母が私に尋ねます。

「あ…う…うん…」
あいまいな返事をする私。

友だちなのかどうか微妙です。
まだ出会ったばかりですから。

「麻衣子ちゃんのクラスメートで友だちで、名前はドロシーと言いマス」
私たちの方に駆けよってきたドロシーちゃんは、母に向かって自己紹介しました。

ドロシーちゃんは私を友だちと思ってくれているようです。
私は嬉しくなりました。