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第26章 筆おろし実習

７月になりました。
教室のクーラーは修理されて快適です。

４時間目のホームルームの時間に、鈴木先生が言いました。
「明日の淫交の授業は、女子が童貞を筆おろしするときの注意点について、学んでほしいと思います。　例年なら、この時期には淫交コースには童貞はいないので、桃園先生が黒板の前で話すだけなんですが、今年は１名童貞がいますので、実際に彼の筆おろしをしていただきますね」

クラス中の視線がコウちゃんに集まります。

童貞で淫交コースに入り、セックス実習のときも麗香ちゃんとオーラルプレイをしているコウちゃんは、まだ童貞なのです。

「コウが童貞を失っちゃうんですか？」
ケンちゃんがなぜか不満そうな口ぶりです。

「何か問題でもありますか？」
ケンちゃんに尋ねる鈴木先生。

「コウは勉強も出来て生徒会長で…。　童貞なのが唯一の欠点なのです。　童貞を失ったら、本当に完璧人間になります」
ケンちゃんが笑いながら言いました。

教室中が笑います。