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第29章 図書館

「自分の勉強だけでも大変なのに、私の勉強のめんどうまで見てもらってゴメンね」
私はコウちゃんに話します。

「愛する麻衣子ちゃんのためだからね」
コウちゃんは笑顔を見せます。

高校生レベルの数学は急に難しなって、自分ひとりの力では、とうてい理解できそうにありません。
そして、淫交コースの数学の授業は中学生レベルで、全く役に立ちません。

コウちゃんしか頼れる人がいないのです。

コウちゃんは私の目を見て言いました。
「一緒に大学受験、頑張ろうね」

「うんっ！」
私は大きくうなずきます。

私は淫交コース卒業後、大学で経営学を学びたいと思います。
風俗店チェーンの経営にも、やはり経営学の知識は必要でしょうから。