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第30章 お出かけ

「次はどこに行きましょうカ？」
ハンバーガーの包み紙を片づけつつ、ドロシーちゃんが尋ねます。

「プリクラというものを体感してみたいと思いますの」
ドロシーちゃんが言いました。

「プリクラか…」
ちょっと声のトーンが落ちる私。

ドロシーちゃんは丸顔ながら目が大きくって彫りが深い顔立ちで、キュートな笑顔がステキです。
美佳ちゃんはまさにクールビューティーって感じのルックスで…
麗香ちゃんは細面の美人で、どこまら見てもお嬢さまです。

容姿に恵まれた美人３人と、平凡な顔立ちでおかっば頭の私が並んで写真を撮るのは、かなり気が引けるのです。
コンプレックスに苛まれそうです。

「麻衣子ちゃんはプリクラが嫌なんか？」
私の様子を察したのか、美佳ちゃんが尋ねます。

「いや…そういう訳じゃないんだけど…」
私は口ごもります。

「仲がいい友だち同士で写真を撮るのですよね。　私たちは仲良しでございますよね？」
麗香ちゃんが言いました。

「そうだね。　私たちは仲良しだよね。　プリクラを取ろうね」
私は笑顔を見せます。