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第35章 同窓会

「出産は奇跡です。　僕は何件かの出産に立ち会って、すごく感激しました」
コウちゃんが会話に加わります。

コウちゃんはお父さんとの約束通り、淫交コースを卒業後は東大医学部に合格して、今は医者の卵です。

「校長が言ってたわよ、怒りに任せてコウちゃんを退学させなくて良かったって。　コウちゃん以外は、特進コースの生徒も含めて、あの学年は誰も東大医学部に合格出来なかったからね。　東大医学部の合格者数は高校の大事なステータスなのに」
桃園先生が言いました。

空太くんが麗香ちゃんの処女を奪ったとき、コウちゃんは校長先生を羽交い絞めにしたのです。

「僕だけが退学で良かったです」
笑顔を見せる空太くん。

「鈴木先生はお元気なんでしょうか？」
私は桃園先生に尋ねます。

空太くんが麗香ちゃんの処女を奪った事件…
そのとき生徒たちを制止せず、むしろ生徒たちを助けた鈴木先生は、その責任を問われ、免職になったのです。

「ヨーロッパの高校で淫交を教えてるわよ。　日本で免職になった教師は日本で再就職しにくいから」
桃園先生は自分のスマホを取り出して、写真を見せてくれました。