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第45章 ２年生編　駅伝大会

苦しかったですが、私はスタート地点に戻ってきました。
私は２位で美佳ちゃんにタスキを渡し、美佳ちゃんが走り始めます。

息を切らしてフラフラの私を、コウちゃんが抱きしめてくれます。

「頑張ったね」
コウちゃんが私の耳元で囁きます。

スポーツコースの生徒が、スタート地点にテーブルを置きます。
給水ポイントです。

第１走者は学校の周囲を１周だけでしたので、給水は必要ありませんでした。
しかし、第２走者は２周なので、１周目にスタート地点に戻ってきたときに給水するのです。

テーブルには水の入ったコップが並べられ、第２走者を待ちます。


やがて、第２走者が戻ってきます。
先頭は美佳ちゃんで、スポーツコースチームは２位です。

美佳ちゃんは途中でスポーツコースチームを追い抜いたのです。

「凄いぜ！　美佳ちゃん！」
ケンちゃんが歓声をあげます。

スタート地点に設置された給水ポイントで、美佳ちゃんは紙コップを受け取り、走りながらその中の水を飲みます。
紙コップを美佳ちゃん手渡したのも、スポーツコースの生徒です。