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兄と秘密の約束
第2章 幼馴染みの遥樹くん
とはいえ、授業中もあまり集中できなかった。
授業がつまらなくても絵を描いてたけど…気付いたらお兄ちゃん似た人描いてるし。

「だぁめだなぁ!!」

女子トイレで叫ぶ。
いくら兄でも緊張するし、なんなら好意を持ってるわけだから。

顔を洗って落ち着いた私は廊下に出ると。


遥樹「本当に今日のお前変だぞ?失恋でもしたのか?」

軽くあしらおうと思っても付いてきた。

「大丈夫だって。もう普通じゃん。」

遥樹「じゃあ今までは何で上の空だったんだよ。」

ここで言うべきか迷った。
数少ない親友であり幼馴染み。 
幼馴染みだからこそ、お兄ちゃんのことは知ってるし仲が良くないのも知ってる。
お兄ちゃんと遥樹が仲悪いからこんなこと言えない。

「ちょっとお腹痛いだけ。大丈夫大丈夫。」

遥樹「なぁ。まさかお兄さんと何かあったのか?」

なぁんですぐわかるのかな?遥樹は。
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