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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第1章 彼女の決意
俺の名前は塚本明良(つかもとあきら)令和関東国際大学1年の大学生だ。

大学では経営学部に通っているが、別に経営者になりたいから入ったというよりなんか面白そうだったからという理由で受験したら受かったという感じ。

本当は、大学に行かずにお笑い芸人になりたくて養成所に行きたかったのだが50万円近い学費なんて無かったし、大学に行くなら学費は親が出してくれるということだったので大学に行くことにした。

ちなみにお笑い芸人になりたいといっても学校で目立っていたワケでもないし、クラスの人気者というワケでもなかった。

音楽やスポーツは無理だと思いお笑いなら出来るかもしれないなどという甘い気持ちから大学のお笑いサークルに籍を置いている。

同じ学部の菊池君を誘いコンビを組んだもののサークルの先輩の前で生れて初めて作った漫才のネタを見てもらったが
「今の段階だとネタの構成もグチャグチャだしセリフの部分が台本をなぞって喋ってるだけだよね。」という厳しいダメ出しだった。

いきなり作ってやってみたネタで爆笑!とか高評価!なんてのはよっぽどの天才なんだと思う。

高校時代から分かっていたことだけどやっぱり俺は凡人なんだなと思った。
そんなダメ出しを言われてもコンビをまだ組んでくれてる菊池君には感謝している。

もしも大学ではなくお笑いの養成所に通っていたら、俺は入学早々にハートが折れて辞めていたかもしれない。

そう考えると大学に進んだのは正解だったのかもしれない。

同じ高校のクラスメイトが卒業後にお笑い事務所の養成所に行ったが、プロを目指す人間と軽い気持ちで来てしまった人間の意識の差が凄過ぎて授業についていくのが必死なんて話をしていた。

そんな話を聞くと俺みたいなレベルの人間は大学のサークルでお笑いをやるのが丁度良いのかもしれない。



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