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儚き陽炎
第5章 つながる
受話器を動かし続け、まとわり付く内襞をカメラが
とらえ粘膜からこぼれる卑猥な音と共に記録に残す。
「・・・ビデオ・・・どうするの?」
不安げに尋ねる真由子。
「会いたいけど会えない時、真由子を想い出し
自分を慰めたいから」
「誰にも・・・見せ無い?」
「当たり前だょ。俺の秘密の宝物だょ」
「・・・絶対・・・だょね」
「うん、真由子は俺の物だから見せる訳が無い」
「これからは、真由子と過ごす秘密の時間を二人の
想い出の記録として残そうと思うんだ」
「・・・二人だけの・・・秘密の記録・・・」
真由子は、言葉をくり返す。
俺は
「うん、誰も知ら無い二人の痴態」
「将来、老いた二人で見れたら楽しいだろうね」
俺の言葉に安心したのか、抵抗し無くなった真由子。