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乳母…めのと
第5章 乳母…5
食事が終わりソファに座り、二人はワインを飲みながら話しをしていた。
他愛の無い川口の話しが酔っていたあおいのツボにはまりよく笑っていた。

「久しぶりのお酒で酔いが回ってしまったわ。」
あおいは頬に手を置き大きく息を吐いた。

「泊まっていけばいいさ。」

「大丈夫ですよ。帰れます。階段を下るだけだもの。」
あおいはにっこり笑いながら川口の肩を軽く押した。

川口は二人の距離が少し縮まった気がした。

話しは佐野の事になり、最初は笑いながら話しをしていたあおいは、隼人の事を思い出したようで寂しそうな目になっていた。

「大丈夫。犯人が見つかれば、隼人君とまた会えるよ。」
あおいは頷いて笑顔を見せ、グラスのワインを飲み干していた。

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