この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
乳母…めのと
第5章 乳母…5
急に別人のように気力をなくしたあおいが心配だった。
「熱は?気分が悪いの?」
そう言い、あおいを気遣っていたが、あおいは気遣われているのが、煩わしく思ったのだった。
「ごめんなさい。今日は仕事を休ませて下さい。」
そう言うとベッドから降りた。
とにかく一人になりたい…
あおいは、事務所をフラフラっと出て歩き出した。
とりあえず近くの公園に行こうと思ったのだ。
誰にも邪魔されずに一日中ベンチに座っていられそうだったからだ。
あおいはベンチに座った。
青い空も周りの木々も花壇の花も目に入らなかった。
目の前を保育園児がお散歩で通っても、可愛い犬が足元に来ても気づかずにベンチに座っていた。
「あ…あおいさん?」
あおいを呼ぶ声が聞こえた。
視線をゆっくりと名前を呼ばれた方に向けると、見た事がある女性が立っていた。
「ああ、良かった。あおいさん。間違えたかと思ったわ。そう言えば佐野さんから貰ったプレゼント気に入ってくれたかしら。私、香りのお店を開いたの。この公園の近くなんだけど。佐野さんにいろいろ相談に乗って貰いながら。佐野さんたら、あおいさんにプレゼントしたい香りがあるって、いろいろ試して。ふふふ。」
佐野の展示会の時に一緒に受け付けをした女性だった。
「熱は?気分が悪いの?」
そう言い、あおいを気遣っていたが、あおいは気遣われているのが、煩わしく思ったのだった。
「ごめんなさい。今日は仕事を休ませて下さい。」
そう言うとベッドから降りた。
とにかく一人になりたい…
あおいは、事務所をフラフラっと出て歩き出した。
とりあえず近くの公園に行こうと思ったのだ。
誰にも邪魔されずに一日中ベンチに座っていられそうだったからだ。
あおいはベンチに座った。
青い空も周りの木々も花壇の花も目に入らなかった。
目の前を保育園児がお散歩で通っても、可愛い犬が足元に来ても気づかずにベンチに座っていた。
「あ…あおいさん?」
あおいを呼ぶ声が聞こえた。
視線をゆっくりと名前を呼ばれた方に向けると、見た事がある女性が立っていた。
「ああ、良かった。あおいさん。間違えたかと思ったわ。そう言えば佐野さんから貰ったプレゼント気に入ってくれたかしら。私、香りのお店を開いたの。この公園の近くなんだけど。佐野さんにいろいろ相談に乗って貰いながら。佐野さんたら、あおいさんにプレゼントしたい香りがあるって、いろいろ試して。ふふふ。」
佐野の展示会の時に一緒に受け付けをした女性だった。