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乳母…めのと
第6章 乳母…6
「佐野さん?私、あおいです。」
マンションの玄関口であおいが言うとマンションのドアが開いた。
急いでエレベーターに乗った。
隼人が心配で堪らなかった。佐野の事も心配だった。
「佐野さん?」
玄関のドアが開くと、佐野の疲れ切った顔が見えた。
「あおいさんしか頼れなくて…」
「力になれたらいいけど…」
あおいは、隼人の部屋に行き、ベビーベッドで泣いている隼人を抱き上げた。
「隼君?どうしたの?そんなに泣いて…」
背中を軽くトントンとしながら、隼人をあやした。
暫く泣いていたが、抱き上げられて落ち着いたのか、隼人はウトウトとしてきたのだった。
「重くなったわね。」
隼人を抱きながらあおいは言った。
「5日前に役所から連絡がきたんだ。子供を引き取れないかと…」
「そうなの?」
「義母が病気になり隼人を育てられなくなり、乳児院に一時保護されていると…そのままそこに置いて貰おうと思ったが、いろいろ言われて…隼人は可愛いけど、育てていくのに自信が無くて…」
「そうだったんですね。でも自信なんて多分みんな無いと思いますよ。」
「分かってる…分かってるけど…」
「佐野さんはパパなんですよ?子供を幸せにしてあげる義務があるんですよ?疲れ切っているのは分かるけど、手放していい事とダメな事があるんですよ。でも、今ここに隼人君がいるということは、頑張ろうと決心したからなんですよね。1人で頑張ろうとしないで、多くの人に助けて貰えばいいんですよ。。。」
自分の思いばかりぶつけてしまい、ハッと我に返り
「あ…偉そうな事言っちゃいました。すみません。何より隼君の久しぶりの寝顔が可愛い。こんな可愛いのに、手放したら死んでも後悔しますよ。」
あおいは佐野に厳しい言葉を言ったが、佐野は聞き入れる事ができた。
あおいが来てくれた事で少し気持ちに余裕が出来たのだった。
マンションの玄関口であおいが言うとマンションのドアが開いた。
急いでエレベーターに乗った。
隼人が心配で堪らなかった。佐野の事も心配だった。
「佐野さん?」
玄関のドアが開くと、佐野の疲れ切った顔が見えた。
「あおいさんしか頼れなくて…」
「力になれたらいいけど…」
あおいは、隼人の部屋に行き、ベビーベッドで泣いている隼人を抱き上げた。
「隼君?どうしたの?そんなに泣いて…」
背中を軽くトントンとしながら、隼人をあやした。
暫く泣いていたが、抱き上げられて落ち着いたのか、隼人はウトウトとしてきたのだった。
「重くなったわね。」
隼人を抱きながらあおいは言った。
「5日前に役所から連絡がきたんだ。子供を引き取れないかと…」
「そうなの?」
「義母が病気になり隼人を育てられなくなり、乳児院に一時保護されていると…そのままそこに置いて貰おうと思ったが、いろいろ言われて…隼人は可愛いけど、育てていくのに自信が無くて…」
「そうだったんですね。でも自信なんて多分みんな無いと思いますよ。」
「分かってる…分かってるけど…」
「佐野さんはパパなんですよ?子供を幸せにしてあげる義務があるんですよ?疲れ切っているのは分かるけど、手放していい事とダメな事があるんですよ。でも、今ここに隼人君がいるということは、頑張ろうと決心したからなんですよね。1人で頑張ろうとしないで、多くの人に助けて貰えばいいんですよ。。。」
自分の思いばかりぶつけてしまい、ハッと我に返り
「あ…偉そうな事言っちゃいました。すみません。何より隼君の久しぶりの寝顔が可愛い。こんな可愛いのに、手放したら死んでも後悔しますよ。」
あおいは佐野に厳しい言葉を言ったが、佐野は聞き入れる事ができた。
あおいが来てくれた事で少し気持ちに余裕が出来たのだった。