この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
乳母…めのと
第6章 乳母…6
隼人を寝かしつけながらあおいは寝入ってしまっていた。
佐野は寝入ってしまったあおいを起こさずに、そのまま自室で仕事を続けていた。
すると、夜中に川口から佐野に電話がかかってきた。
「あおいちゃんは?電話に出ないけどまだそこにいる?」
「あ、申し訳ない、隼人が熱を出して…寝かしつけてくれているんだ。」
「そうだったんだ。終電もなくなるし…」
「遅くなったから、泊まって貰おうかと思って。あ…何もしないから大丈夫。心配しなくてもいいから。」
「ははは。心配なんか…」
「なら、いい…か…」
「ああ、あおいちゃんを頼むな。」
「こちらこそ借りてしまって、申し訳ない。彼女なら隼人も安心するのか、落ち着いてくれて。」
「彼女は優しいから子供にも伝わるのかな?」
「怒る時も優しいしな。ははは。」
「あおいちゃんが怒った?彼女でも怒るんだ。全て受け入れてくれそうなのにな。」
「いや。俺が悪いんだ。子供を棄てようとしたからな。」
「そりやぁ、俺でも怒るわ。」
「そうだな。でもあおいさんにいて貰って感謝してる。彼女がいたからここまで生きてこれたんだ。大袈裟では無くて。」
「あおいさまさまだな。いっぱい彼女に報酬を出してやれよ。はははは。」
「ああ、そうするよ。」
二人は他愛の無い緩い話しをして電話を切った。
佐野は、隼人の部屋を覗くと、美しい寝顔をしたあおいと安心仕切って眠る我が子を見つめた。
いい女だ。
女としても母親としても人間としても素敵だ。
佐野はあおいの額にそっとキスをし、自室に戻った。
佐野は寝入ってしまったあおいを起こさずに、そのまま自室で仕事を続けていた。
すると、夜中に川口から佐野に電話がかかってきた。
「あおいちゃんは?電話に出ないけどまだそこにいる?」
「あ、申し訳ない、隼人が熱を出して…寝かしつけてくれているんだ。」
「そうだったんだ。終電もなくなるし…」
「遅くなったから、泊まって貰おうかと思って。あ…何もしないから大丈夫。心配しなくてもいいから。」
「ははは。心配なんか…」
「なら、いい…か…」
「ああ、あおいちゃんを頼むな。」
「こちらこそ借りてしまって、申し訳ない。彼女なら隼人も安心するのか、落ち着いてくれて。」
「彼女は優しいから子供にも伝わるのかな?」
「怒る時も優しいしな。ははは。」
「あおいちゃんが怒った?彼女でも怒るんだ。全て受け入れてくれそうなのにな。」
「いや。俺が悪いんだ。子供を棄てようとしたからな。」
「そりやぁ、俺でも怒るわ。」
「そうだな。でもあおいさんにいて貰って感謝してる。彼女がいたからここまで生きてこれたんだ。大袈裟では無くて。」
「あおいさまさまだな。いっぱい彼女に報酬を出してやれよ。はははは。」
「ああ、そうするよ。」
二人は他愛の無い緩い話しをして電話を切った。
佐野は、隼人の部屋を覗くと、美しい寝顔をしたあおいと安心仕切って眠る我が子を見つめた。
いい女だ。
女としても母親としても人間としても素敵だ。
佐野はあおいの額にそっとキスをし、自室に戻った。