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乳母…めのと
第1章 乳母…1
暫く話しをしていると、隼人が泣き出した。あおいはベビーカーを覗きこみ隼人を抱き上げた。
するとあおいのおっぱいからは、母乳が溢れ出すのが感じた。おっぱいの匂いがしたのだろうか?隼人は泣き止み、おっぱいを探す仕草を始めた。
「は…隼人君、お腹空いたの?」
あおいはチラッと佐野の方を見た。
「隼人君、お腹空いたのかな?」
ジンと乳房が痛んだ。
「あ…持ってきていなかった。ご迷惑でなければ、うちは…すぐここで…」
駅前のタワーマンションを指した。
「素敵なマンションね。」
「仕事場兼のマンションだよ。引っ越したばかりだけど。」
あおいはベビーカーを押し、佐野は隼人を抱いてマンションに向かった。
エレベーターに乗ると、佐野は最上階のボタンを押した。
エレベーターを降りると目の前に玄関ドアがあった。
玄関を開けるとセンサーでライトが点き大理石の廊下が見えた。
「凄いマンションですね。」
「ははは。税金対策だよ。」
佐野は笑いながら言った。
「ベビーカーはここにお願いします。」
そう言い、
「どうぞ。」
廊下の突き当たりは明るいガラス戸だった。ガラス戸を開けると、広いリビングがあり、リビングの大きなガラス窓からは、街が広がっていた。