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乳母…めのと
第2章 乳母…2
通り魔以外なら、自分を恨んでいる人が犯人…
「桜田…」
彼を思い浮かべた。
自分を言葉巧みに妊娠までさせ、都合が悪くなると捨て、会社まで追い出した人だ。妊娠中の自分を歩道橋から突き落しかねない人…

あおいは全身が震え出していた。
とにかく証拠を掴まないと…
あんなに愛した人だったのに今は憎しみでいっぱいだった。


マンションに帰り、隼人をベビーベッドに寝かせるとソファに座り、証拠を見つける方法を考えいた。
考えていたが、警察でも探偵でも無いので方法は思い浮かばなかった。
「どうしたら…どうしたら…?」


「ただいま…」
佐野が帰ってきたようだった。

「あ…おかえりなさい。」
「隼人は寝てる?」
「外に出て疲れたのかしら。よく眠っています。」
「あおいさんは大丈夫?」
「は、はい。大丈夫です。」
本当はかなり疲れていた。でも大丈夫と言ってしまう。

「ちょっとだけ仕事して…その後夕食で…いい?」

あおいは頷いた。








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