この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳母…めのと
第2章 乳母…2
どれくらいの時間が経ったのだろうか、そんなに長時間では無かったとは思うが、義父母が居た時間は重く長く感じられた。

佐野は玄関のドアを閉めると大きな溜息をついた。
何とか義父母を宥めて帰ってもらったのだった。

義父母が帰った後、佐野はあおいの部屋に来た。そして隼人の顔を覗き込み頬を突きながら
「俺の子だもをな。隼人は。」
そして腕を伸ばし隼人をあおいから受け取り抱き締めた。

「妻が死んで途方に暮れて、最初は隼人を手放そうと思ったけど、 手放さなくて良かったよ。あおいさんが居てくれて…良かった。俺は酷い事ををしてしまうところだった。結局自分のことばかりしか考えていなかったんだよな。」

「そ…そんな…ショックで気持ちが落ち込んでいたんですよ。今、こうして素敵なパパでいるからいいんじゃないかな?」

「ありがとう。優しいんですね。あおいさんは。」

「優しくなんて…無いですよ。DNA鑑定したんだ。」

「DNA?」

「そう、俺の子じゃ無いかも知れないってね。隼人が出来て結婚したんだ。でも結婚前に何人か男がいたようで…だから疑っていて…:

「そう…辛かったですね。」

「俺はそうでも無かったんだ。軽く離婚すればいいって思っていたんだ。お手伝いさんくらいに思っていたんだ。だんだんと体調が悪くなり…お手伝いさんになるどころか、お手伝いさんを彼女の為に雇って…だから…妻には思いやりなんて全く無くて…思いやりより関心も無くて…彼女はとても苦しんでいたようだったよ。この生活に苦しんでいたのか、好きな男の傍にいられなくて苦しんだのか…何に苦しんでいたのか分からないけどね…ごめん。言い訳話しをしてしまったよ。彼女の親に責められて…何にも言えなくて…」

あおいは首を横に振り
「人の本心なんて分からないもの。例え言葉を貰っても嘘だったりするから…仕方ないわよね。」
寂しそうに隼人の顔を見ながら言った。

/160ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ