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乳母…めのと
第3章 乳母…3
翌朝
「捜査の報告に来たんだけど…」
と、探偵の川口がやってきた。
「ちょっと早かったかな?」

佐野とあおいは朝食を食べていた。 
「いや、少し待っていてくれたら…」

あおいはコーヒーを入れにキッチンに立った。

「こうして見ると夫婦みたいだな。ははは。で、今日はあおいさんとデートしたいんだが、彼女に休みをくれないか?」

「え?デート?」

「彼女はなんか用事があるのか?」

「いや…どうだろう。彼女に聞いてみないと。」

あおいがコーヒーを出すと
「今日は用事は?」
「特には…」
あおいはチラリと佐野を見た。
「ん?なんだ?佐野と…関係が?あ…この間関係無いと言っていたし。。だろ?」
佐野を見ながら川口が言った。
「あ…ああ…あおいさん、良かったら川口とデートしてやってくれ。川口、失礼な事するなよ。」
「しないよ。俺はジェントルマンだ!」

朝食後に捜査状況を説明し、あおいの支度を待っていた。
「彼女を落とすぞ。」
川口は佐野に張り切って言った。
「ははは、どうだろう?」
「彼女の代わりの新しいベビーシッターを探しておくからな。」
「美人で若くて性格がいい人を頼むよ。」
「んな、居るか!彼女は偶然だよ、偶然。いいとこ40過ぎの女性だな…」

「お待たせしました。」
あおいは、紺の膝丈ワンピースに着替え、お化粧もしていた。

「わぁ、化粧なしでも綺麗だけど、化粧をしたらもっと綺麗なんだな…」
川口は嬉しそうな顔をしていた。

「佐野さん…」
隼人の事をいろいろ伝えると、あおいは寂し顔をして川口に肩を抱かれ、玄関の外に出て行った。

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