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乳母…めのと
第4章 乳母…4
翌朝、朝食の準備をしているあおいに
「シッターとお手伝いさんの手配ができたから、いつ出て行っても大丈夫ですから。給料は振込み予約をしてありますから、今日中には振り込まれます。今迄ありがとうございました。」

佐野からの距離のある話し方にあおいは悲しく思ったが、何の関係もない隼人に危害が及ばないうちに離れなければならないと決心していたので、深々と佐野に向かいお辞儀をした。

朝食を食卓に並べると部屋に行き、まだ眠っている隼人の顔を見つめた。
矢張り別れるのは辛い。涙がどんどんと溢れ出てきたのだ。

「隼君…いい子にしていてね。パパを困らせたらダメよ。んっ…大好きよ、、隼君…ママになりたかったけどダメだった…きっと本当の素敵なママが来てくれるわ。それまで…我慢してね」
心の中で隼人に言い、荷物を持ち部屋を出た。

佐野は自室に入っていた。
ドア越しにあおいは
「ありがとうございました。」
と涙声にならないように言った。

部屋のドアが開くと、佐野は蔓延の笑みで
「頑張ってね」
と一言言った。

あおいは深いお辞儀をし、荷物を引きずり玄関に向かった。
靴を履き玄関のドアを開け家を出た。

涙が溢れ、前が見えなかった。涙を拭い深呼吸をし、エレベーターに向かった。


佐野は、あおいの居なくなった部屋で窓の外をジッと見つめていた。




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