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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第11章 第四話【恋月夜】 其の壱
 お逸が眼を見開いていると、清五郎が更に近付いてきた。
「え、言ってみろ、あいつとは何度寝たんだ?」
「私―」
 お逸は怯え切った瞳で清五郎を見上げた。 清五郎の眼がつり上がり、狂気を滲ませている。冷え切った瞳は酷薄な光を宿し、お逸を容赦なく射竦めようとしている。
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