この作品は18歳未満閲覧禁止です
この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第11章 第四話【恋月夜】 其の壱
「お前は私の女房だ。亭主持ちの身でありながら、お前は奉公人である真吉と共に駆け落ちした。それが、何を意味するか、私へのどれほどの裏切りとなるか、お前は考えたことがあるというのかッ!?」
「黙って出ていったことは心からお詫び申し上げます。でも、私は清五郎さんのお望みのようにはできません。女中として働けとおっしゃるのなら、どんな仕事だってします。でも、お内儀さんになるだなんて、私にはできません」