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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第13章 第四話【恋月夜】 其の参
その夜、清五郎はおみねを抱いた―。それ以降も、清五郎は女が欲しくなると、おみねを抱いた。おみねの懐妊が発覚したのは、それから三ヶ月後のことだった。
おみねを愛してはいないが、とにもかくにも子を身ごもったとなれば、それなりの待遇を与えてやらねばならない。おみね自身はゆくゆくは生まれた子と共に伊勢屋に戻り、晴れて内儀の座に納まることを望んでいるようだが、清五郎にはおみねを女房にするつもりは毛頭ない。
おみねを愛してはいないが、とにもかくにも子を身ごもったとなれば、それなりの待遇を与えてやらねばならない。おみね自身はゆくゆくは生まれた子と共に伊勢屋に戻り、晴れて内儀の座に納まることを望んでいるようだが、清五郎にはおみねを女房にするつもりは毛頭ない。