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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる

―そんなやり方をしていたのでは、そなたが蜂に身体中刺されて死んでしまうぞ。
―どうせ、俺たち内侍や女官は使い捨てさ。死んじまえば、代わりなんか掃いて捨てるほどもいる。
―止せよ、年端もゆかない幼い女官見習いにそんなことを聞かせなくても良い。
確か、彼らははひそひそとそんなようなやりとりを囁き交わしていたように記憶している。
その頃から、自分たち下っ端の女官はいつでも尚宮たち上役の都合で使い棄てられるのだ―、そう思ってきた。
―どうせ、俺たち内侍や女官は使い捨てさ。死んじまえば、代わりなんか掃いて捨てるほどもいる。
―止せよ、年端もゆかない幼い女官見習いにそんなことを聞かせなくても良い。
確か、彼らははひそひそとそんなようなやりとりを囁き交わしていたように記憶している。
その頃から、自分たち下っ端の女官はいつでも尚宮たち上役の都合で使い棄てられるのだ―、そう思ってきた。

