この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
いやだ、行きたくない。このまま回れ右して、自室まで駆けて帰りたい。
そう思っても、所詮叶わぬ望みであると判っている。なのに、身体は意思に反して、全く言うことをきかないのだ。
突如、百花は背後から軽く突き飛ばされた。
いつまでも愚図愚図している百花に焦れた崔尚宮の仕業だった。
「あっ」
小さな悲鳴を上げ、華奢な身体はそのまま寝所の内へと転がるようにして倒れ込んだ。
その隙に扉がさっと閉まる。
百花は救いを求めるように扉を見つめたが、無情にも扉は固く閉ざされ、二度と開かなかった。
そう思っても、所詮叶わぬ望みであると判っている。なのに、身体は意思に反して、全く言うことをきかないのだ。
突如、百花は背後から軽く突き飛ばされた。
いつまでも愚図愚図している百花に焦れた崔尚宮の仕業だった。
「あっ」
小さな悲鳴を上げ、華奢な身体はそのまま寝所の内へと転がるようにして倒れ込んだ。
その隙に扉がさっと閉まる。
百花は救いを求めるように扉を見つめたが、無情にも扉は固く閉ざされ、二度と開かなかった。