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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
 ひと口含むと、思い切って呑み下す。何やら苦い液体が喉をすべり落ちたかと思うと、身体がカッと熱くなった。喉が灼けるようだ。
 子どもの頃に呑んだ苦手な薬湯よりも、更に不味かった。
「さあ、全部呑むのだ」
 その声に、百花はもうひと口含む。
 しかし、今度は身体が受けつけなかった。胸がひりつくように灼け、百花は片手で胸を押さえ、その場にくずおれた。
 苦しい。喉が、胸が、身体中が燃えるようだ。
「何だ、ふた口飲んだだけで、もう降参か?」
 頭上から王の声が降ってきて、百花はハッと顔を上げる。いつのまに傍に来たのか、王が傍らにいた。
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