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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
 百花は控えめに、でも、はっきりと言った。
「一体、どういうことだ?」
「殿下のご寵愛を賜っても、私は側室にはなりませぬ。そういうことにございます」
「身を任せはするが、側室にはならぬ―と?」
 いまだ解せぬ風な王に向かって、百花は恭しく頭を下げた。
「お願いというのは、そのことにございます。殿下、私を側室ではなく、尚宮にして下さいませ」
「特別尚宮にせよと、そう申すのか」
「呼び名など、どうでも良いのです。ただ、他の方のように側室としての位階を賜るのはご辞退したいと申し上げております」
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