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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第4章 愛撫
「どうして、そんな酷いことを仰るのですか?」
 百花の薄紅色の唇が戦慄く。
 恥ずかしさと絶望で、このまま消えてしまいたかった。
 夜毎の愛撫で、身体は心を裏切り、烈しい愛撫に馴れてゆく。王はちゃんと百花の変化に気付いているのだ。
「どうだ、それでもまだ、予に抱かれるのが苦痛だけだと、そなたは申すのか?」
 百花の中には再び王自身が収まっている。
 ひとたびは果て力を失ったはずのそれは、既に信じられないほどの力強さを取り戻していた。
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