この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第5章 妖婦

昌淑は運んできた小卓をおもむろに脇に置く。上にかけられた鮮やかな牡丹色の風呂敷を取ると、白い湯呑みに入った薬湯を差し出した。
「はい、お薬。これだけはきちんと呑んでよね」
百花は渋々湯呑みを受け取るも、中の茶色い液体を見て、露骨に顔をしかめた。
「いやだ。どうして、こんな苦いものを呑まなくちゃ駄目なのかしら」
昌淑が百花を軽く睨んだ。
「なに、子どもみたいなことを言ってるの。病気のときには、ちゃんとお薬を飲んで治さなくちゃいけないでしょ」
「はい、お薬。これだけはきちんと呑んでよね」
百花は渋々湯呑みを受け取るも、中の茶色い液体を見て、露骨に顔をしかめた。
「いやだ。どうして、こんな苦いものを呑まなくちゃ駄目なのかしら」
昌淑が百花を軽く睨んだ。
「なに、子どもみたいなことを言ってるの。病気のときには、ちゃんとお薬を飲んで治さなくちゃいけないでしょ」

