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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第5章 妖婦
 それでも百花が渋っていると、昌淑は笑った。
「本当にもう、世話の焼ける尚宮さまなんだから」
 と、匙で薬湯を掬い、百花の口許に持ってくる。
「さあ、呑んで」
 そうまでされては、呑まないわけにはゆかない。百花が子どものように口を開けると、昌淑がさっと薬湯を流し込んだ。昌淑は百花より四つ年上なせいか、親友というよりは姉のようだ。
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