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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第5章 妖婦

「二十歳なんて、立派なおばさんよ。実家にいれば、売れ残りと後ろ指を指されるわ。百花の尚宮になるっていう夢は私が引き受けてあげるから、安心して。あなたは元気な王子さまを生んで、国母になると良いわ」
「昌淑ったら、まだ、そんな夢みたいなことを言ってる」
普段は極めて現実主義の昌淑ではあるが、もしかしたら、夢見がち―いや妄想癖でもあるのだろうか? と、本気で心配になった時。
昌淑が晴れやかな表情で言った。
「これで私の将来も安泰だわ。何しろ、国王殿下がお生まれになる前に、殿下に監察尚宮にして下さいってお約束したんだから」
「昌淑ったら、まだ、そんな夢みたいなことを言ってる」
普段は極めて現実主義の昌淑ではあるが、もしかしたら、夢見がち―いや妄想癖でもあるのだろうか? と、本気で心配になった時。
昌淑が晴れやかな表情で言った。
「これで私の将来も安泰だわ。何しろ、国王殿下がお生まれになる前に、殿下に監察尚宮にして下さいってお約束したんだから」

