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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第5章 妖婦
「それはともかく、王子さま(ワンジヤマーマ)、もし、王子さまが将来、国王殿下になっても、このおばちゃんのことは忘れないでね? 監察尚宮にでもしてちょうだいね」
昌淑は真剣に百花のお腹を撫でながら、そんなことを言っている。百花からすれば、冗談にしか見えないが、どうやら当人は至って真面目そのもののようだ。
「昌淑がおばちゃんだなんて。まだ、二十歳じゃない」
百花が笑うと、昌淑はまた肩を竦めた。