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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第6章 鷺草~真実の愛~

こんなときなのに、頬が燃えるように熱い。王の視線をじっと受け止めていられなくて、百花は再びうつむこうとした。
「逃げないで、予を見ていてくれ」
その真剣な声音に逆らうすべもなく、百花はおずおずと王を見上げる。
「そなたは何でも一人で背負おうとしすぎる。百花、そなたの荷物を予にも分けて欲しい。どんなにたくさんの荷物でも、二人で分けて持てば、半分になる。予はこれからはいつもそなたの傍にいて、荷物を分け合って共に歩いていくことにしよう」
王に握られた百花の白い手に、ポトリと澄んだ雫が落ちた。
「逃げないで、予を見ていてくれ」
その真剣な声音に逆らうすべもなく、百花はおずおずと王を見上げる。
「そなたは何でも一人で背負おうとしすぎる。百花、そなたの荷物を予にも分けて欲しい。どんなにたくさんの荷物でも、二人で分けて持てば、半分になる。予はこれからはいつもそなたの傍にいて、荷物を分け合って共に歩いていくことにしよう」
王に握られた百花の白い手に、ポトリと澄んだ雫が落ちた。

