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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第2章 揺れる、心
「これでは謝罪にならぬか?」
 消え入るような声で言った王に、百花は深々と頭を下げた。
「どうぞ、大殿(テージヨン)にお帰り下さいませ、殿下(チヨナー)。昨日、今日と殿下に対して私が取りました数々の失礼は、いかようなる処分をお受けしようとも致し方なしと覚悟は致しております」
 王の陽に灼けた精悍な貌が一瞬、哀しげに歪んだ。その瞳が揺れる。
「予は、そなたを悩ませ、苦しめるだけの存在なのか」
 その呟きだけを残し、王は踵を返す。足早に遠ざかる背中に向かって、百花は黙って頭を下げた。

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