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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
✿ ✿ ✿

『怖がる触れ方はもう少し我慢する』
そんなラインのとうり弁当後のキスも中川は綾香にためらい何もしない。

3〜4日は綾香も何もない事にホッとしていたが彼が手持ちぶさたみたいに落ち着かなく見慣れた中庭の石や植えられている木々や花を見てベンチの淵を指でなぞっている。
そんな彼に彼女も落ち着かなくなる。

『…べ、勉強しよっか、茶髪くん』

『…うん』
彼は今日返ってきた数学のテストをポケットから出して4つ折りから広げ渡した。

『わぁ70点、嬉しい』
彼女は満面の笑みを浮かべ彼を見る表情は心から喜んでいる。

『この間のテストより5点だけ…』
0点の頃や20点の北中・清陵に入学した頃にこんな点数なんて夢のまた夢、ありえるはずないのであの頃なら小躍りして喜んでいたかもしれない彼は5点だけだと普通にしている。

それだけ彼の生活に勉強する意識が芽生えた事になるだろう。

『こんなに点数とってお父さんお母さん喜ぶね』
もしかするとという願望を込めたセリフだ。

『…んなわけないだろ、なんて言うか試してみる為に飯の前テーブルに50点の答案を置いたけど父さん何も言わずに惣菜食ったら書斎で仕事、母さんも惣菜置く時に気がつかないのかスルーだよ』
思い出しため息。

『冷たいね…』
森部家なら答案を回し見してハグをされ次の日に直人・綾香らの好物が食卓に並ぶ、もちろん間違った箇所の復習は必ずだ。

『くしゃくしゃにした答案を成さんだけが上がったと褒めてくれて寿司を食べに行こうって、あの人だけが俺を観ていてくれる』

『茶髪くんあたしも見ている…』

何を張り合って言葉にしたの…?
今更そんなあたり前な事…
あたしその人に嫉妬…

『…あの、先生は?なんて…』
話題を変えるべく言った。

『カンニングしたと疑っていた先生は疑いかけてやめたさ…何故かね、そんな事どうでもいいよ、復習だろ?やんなきゃ』

そんな姿勢に彼女は彼をかっこいいと思うのだ。



とある夜、気分転換したくて映画を見ていたが展開はラブストーリーではあるがホラー要素も含まれていて綾香は悲鳴をあげそうになり口を手で押さえた。

『今の何か手に…刃物…ねぇ見た、茶髪くんヒロイン危ない…』
まるで隣で見ているという風に彼女は茶髪くんの服をつかもうとハッとした。

1人で見ているんだ…
まるで茶髪くんがいるような…
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