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第3章 出会い

「見学してみてどうだったかな？」

センターレッスンまでの休憩の間に先生が話しかけてくれた。

「みんな上手だなって思いました。あと思ってたり難しそうだなって」

月並みなことしか話せない自分が嫌になった。

「みんな最初はそうよ。それと初めから思っていたのだけど…」

先生は僕の顔をじっと見ていた。

「ごめんなさいね。女の子かと思ってしまったわ。」

その瞬間、自分の顔が熱くなっていくのがわかった

「昔からよく言われるんですよ。ほら髪も長いし…」

母は割り込んで僕の話をし始めた。

入学式に女の子に間違えられたことなど、余計なことをペラペラと…