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女教師にバレリーナにさせられた少年の話
第4章 初レッスン
鏡に映るスパッツ姿の自分は着慣れないせいか、違和感があった。

「緊張してるの?お水でも飲んで落ち着いてね」

所在なさげに立っていた僕をみかねて、先生が声をかけてくれた。

手渡された水を飲み干したあと

続けて先生は自身のことを続けて話してくれた。

名前は「神谷ゆりな」

この教室は5年ほど前から立ち上げて、生徒もコンクールに参加させているらしい。

「ルイくんならすぐ上手になれると思うわ。」

まだレッスンもはじめてないし冗談かと思ったけれど、先生が僕の方をまっすぐ見つめていうものだからびっくりしてしまった。

大人の女性に見つめられたことなんてないから、というのもあったけどあまりにじっと見つめているので僕は少し怖かった。

今になって思えばこの時から僕の運命は決められていたのかもしれない。

それから先生はみんなに僕を紹介したあと、レッスンを始めた。

最初は床に並んでストレッチ

バーに並んで、ポジションの確認、それからプリエとよばれる動きー

なのだけど、僕はその時のことをよく覚えてない。

気付いたときには先生と僕以外、稽古場には誰もいなかった


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