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便利屋
第1章 トモの場合
部屋に広がるハーブの香り。
私と高木さんの息づかい。
私は視界を奪われた事で他の感覚が敏感になっている。

「始めますね」

の声と共に、高木さんの手が滑るように足首から少しずつ上がってくる。
強弱をつけながら時には指先だけで優しく、くすぐるように撫でる。
私は全神経を高木さんの手の動きだけに集中させる。
『さわる』だけでもこんなに違うものなのかと思った。
久しぶりの刺激。
私の『女』が目を覚ます。
それを知ってか知らずか、いじわるな高木さんの手は一向にスピードを上げようをしない。
もっと早く来て欲しい、もっと強いのが欲しいと求めてくる私の身体。
ようやく、ふとももの真ん中まで高木さんの手が来た。
恥ずかしいけど、すでに受け入れる準備はできている。
いつの間にか私の息もあがってきている。
高木さんの指先が内ももを上に撫でていく。
もう少しで来る・・・はずだった。
無情にも高木さんの手が太ももから離れた。

「はぁ」

ため息なのか何なのか思わず漏れる。
次に高木さんは私の手を撫でてきた。
やはりスピードがもどかしい。
腕への愛撫は、足の時以上にソフトタッチで少しくすぐったかったが、それ以上に先ほどとは違う場所への愛撫の期待と、ねっとりと濃厚に身体を熱に染めていく感覚が初めてで、息があがるばかりだった。
高木さんの手は腕の次に脇腹とお腹をさらっと撫でた後、鎖骨から首筋辺りを愛撫してくる。
高木さんのやわらかな指先がやさしく私の首筋を撫でていき、耳たぶをかすめていく。

「あっ」

小さな声が漏れ、身体が少しビクッとしてしまう。
弱いながらも、ずっと求めていた刺激が私の身体に走った。
耳にふれただけでこんな反応をしてしまった自分が恥ずかしかった。
高木さんは不意に手のひらで片耳をふさいだ。
私の耳元に顔を近づけてくる。
耳にふれる吐息が熱い。

「まだまだこれからですよ。」

高木さんの低くて甘いささやき声が私の頭の中をオーバーヒートさせて、何も考えられなくする。
一気に私の身体も熱くなり、息が荒くなっていく。
高木さんの指先が柔らかく耳の内側をなぞったりや耳たぶを軽くつまむ。

「あああああっ」

我慢できずに私はだらしなくあえぎ声をあげてしまう。
波打つ身体。
(まだ耳なのに、まだ耳なのに)
この後を心配する心と期待する身体、身体だけは正直だった。



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