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便利屋
第1章 トモの場合
「いってらっしゃーい。」
「じゃあ行って来る。」
「行って来まーす。」
とりあえず休み明けの朝のひと仕事を終えた私は、旦那の弁当のおかずの残りで朝食を終わらせて、その後一杯のお茶で少し休憩を入れる。
テレビから目線を横にずらすと、昨日便利屋さんが修理してくれた棚が目に入る。
「便利屋の仕事だから仕上がりには期待してなかったけど、しっかりきれいに直ったわ。旦那じゃなくて良かった。絶対こんな上手にできないわ。」
棚を見る度にそう思ってしまう。
それにしても昨日は疲れる1日だった。
「体力」では無く「心」がだ。
決断次第で私を抱くかもしれない男をまっとうな仕事とはいえ、家に迎え入れてしまう事。
その異常な場面に旦那もいるという事で、私はいらない気を使って、必要以上にテンションが高かったと思う。
きっとうちの旦那の事だから気づいて無いと思うけど。
玄関に便利屋が入って来た時には、正直恥ずかしかった。
けど当然、恥ずかしがってたら不自然なので、できるだけ普通に振る舞う様にしていた。
少しこの空気に慣れてきたときに便利屋をチェックする。
顔は普通。嫌味が無く爽やかな感じだ。
声は電話の時とはイメージが違い、少し高めで明るい。
身体は、作業着なので分かりづらいが、引き締まっているのは明らかで、筋ばった首筋が張りのある胸板を想像させる。
不覚にも私は道具を握る厚みのあるゴツゴツした手と太くて長い指を見て、雄を感じてしまった。
便利屋は会話を挟みながら、テキパキと作業を進めていく。
私と旦那は「すごいね」と度々口にしたが意味合いは違う。
明らかに「雄」として私は見てしまっていた。
この男に私が抱かれる姿を想像してしまっていた。
妄想が膨らむ私に自己嫌悪を感じるが欲求不満なのか止まらない。
(私を見てくれない旦那がいけない)
私は理由をつけていけない想像を続けた。
あっという間に棚は出来上がる。
便利屋は私が出したお茶をさっと飲むと代金を受け取り、颯爽と去っていった。
そんな昨日を思い出していると、
「やっぱり電話しちゃおうかしら」
なんて思ってしまう。
目線がスマホを探してしまう。
その後にゆっくりとのびる手。
急に鼓動が大きくなる。
前に便利屋から聞いた特別な電話番号を表示する。
後は通話ボタンを押すだけだ。
口から心臓がでそうなほどドキドキしている。








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