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便利屋
第1章 トモの場合
私は今、高木さんが指定したマンションの部屋に向かう為に、エレベーターに乗っている。
私は罪悪感と期待でぐちゃぐちゃになっている心をなるべく見ないように、ただボーッと流れる数字を見ている。
エレベーターの表示が目的の14階を表示して扉が開く。
扉が開いた瞬間冷たいビル風が私を包んだ。
(やっぱりいけない事だから帰えらなきゃ)
と理性が言っているのに、僅かに勝っている女性の本能が私を部屋に向かわせる。
1403の表示があった。
入り口を前にするとあり得ない位に
心臓がドキドキする。
(何をするかわかってるの?帰った方がいいよ。まだ間に合うよ。)
私の理性がそう言っている。
それなのに手はゆっくりとインターホンに伸びる。
ピンポーン
とうとう押してしまった。
モニターに映っていると思うと、恥ずかしくて顔を上げれない。
玄関が開くと、
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」
この前とは違う感じの、安心感のある落ち着いた声で高木さんが迎えてくれた。
ゆったりした上品で肌触り良さそうな白いコットンシャツに同じ素材の黒いパンツ姿、この前の作業着とは全くイメージが違いギャップにドキッとした。
「どうぞこちらへ。」
今日は少し風が強いだの何気ない会話をしながらエスコートされるがままに部屋に入る。
立派な観葉植物とシンプルな白を基調とした壁紙に清潔感あるベッドがある部屋に通された。
私が何をしていいかわからずボーッとしていると、
「まずはお風呂に入ってリラックスしませんか?友人が育てたハーブの風呂が自慢なんです。シャンプー、ボディーソープはこの前お聞きしましたご自宅で使われている物を準備しております。」
「はい。」
恥ずかしさから、小さな声しか出ない。
「あと、マッサージでオイルを使わせていただきます。下着にオイルが付くといけないので、できればこちらに準備してある使い捨ての下着をご利用ください。ルームウェアはこちらをご着用ください。」
「はい。」
相変わらず小さな声でしか答えられない。
「ではどうぞ、こちらです。」
私は黙って頷くとバスルームに入る。
独りになり落ち着いたのか、少し冷静に今の状況を受け入れるようになってきた。
(よし、お金も払うんだし、こうなったら後ろめたい気持ちはなるべく考えないようにして、できるだけ楽しもう。)
私から理性が無くなった瞬間だった。




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