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森の中
第2章 2 ログハウス
「すみません。先週ご迷惑をかけたばかりなのに」
女の態度にイラつきながらも、やはり妻に似た顔を凝視せずにいられない。そして冬樹の中の嗜虐的な雄の部分が目覚め始めてくるのを感じた。
「ズボンを脱いで傷を見せなさい」
静かだが命令口調で女に指示する。女はさっと顔色を変えてすがるような目をする。
「え。あ、あの」
「立って。太腿の傷を見せろと言ってるんだ」
女は反抗せずに立ち上がり泣きそうな顔でベルトをはずしジーンズを少し下げ太腿を見せた。
「今日の格好は随分ましだな」
ネルのブラウンのシャツにジーンズというファッションを一瞥して冬樹は言った。
黙って立っている女の前で屈み両手で太腿をつかんで傷を眺める。
「ちゃんと病院に行ったのか?傷が残ってるじゃないか」
赤くみみずばれになっている傷を見て冬樹は苦々しく言った。
「はい。あの、私、傷が残りやすい体質みたいで……。すみません」
冬樹は女の言い訳を聞きながら亡き妻は傷というものを強く嫌悪していたことを思い出した。
「あの、でも見えないところなので平気です」
「女の人ってどんなところでも傷が平気だとは思わないものだと思ってたよ」
「そうかもしれませんね……」
女の冷めたような諦めたような言葉を聞きながら冬樹は自然に傷に口づけていた。
女の態度にイラつきながらも、やはり妻に似た顔を凝視せずにいられない。そして冬樹の中の嗜虐的な雄の部分が目覚め始めてくるのを感じた。
「ズボンを脱いで傷を見せなさい」
静かだが命令口調で女に指示する。女はさっと顔色を変えてすがるような目をする。
「え。あ、あの」
「立って。太腿の傷を見せろと言ってるんだ」
女は反抗せずに立ち上がり泣きそうな顔でベルトをはずしジーンズを少し下げ太腿を見せた。
「今日の格好は随分ましだな」
ネルのブラウンのシャツにジーンズというファッションを一瞥して冬樹は言った。
黙って立っている女の前で屈み両手で太腿をつかんで傷を眺める。
「ちゃんと病院に行ったのか?傷が残ってるじゃないか」
赤くみみずばれになっている傷を見て冬樹は苦々しく言った。
「はい。あの、私、傷が残りやすい体質みたいで……。すみません」
冬樹は女の言い訳を聞きながら亡き妻は傷というものを強く嫌悪していたことを思い出した。
「あの、でも見えないところなので平気です」
「女の人ってどんなところでも傷が平気だとは思わないものだと思ってたよ」
「そうかもしれませんね……」
女の冷めたような諦めたような言葉を聞きながら冬樹は自然に傷に口づけていた。