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第2章 あいり(36歳)

『おじょうさんもダンナさんも…完全に大人になれていない中で結婚をしたみたいだから、結婚生活がイヤだったのだね…そんなかったぬるい気持ちで３～４年結婚生活を続けていたのかな…』
「うん。」
『そんなかったぬるい気持ちで、おじょうさんはLAWSONのパートのお仕事を続けていたのかな？』
「うん…」
『困ったなぁ…』

イケメンの魔法使いさんは、ますます困っていたが、アタシにひとつだけ提案を出した。

『おじょうさんに…ひとつだけ提案を出すよ。』
「えっ？」
『今日はバレンタインデーだよ…今日１日ダンナさんともう一度じっくりと話し合ってみたらどうだろうか？』
「今日１日…」
『話し合っても結論がでないようであればリコンするしかないけど…ダンナさんはおじょうさんを探していると思うよ…』
「ダンナが…アタシを探しているって…」
『本当だよ…』

(ドクン…)

この時、アタシの乳房(むね)の奥でドキドキとした気持ちが高鳴っていた。