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陛下の寵妃
第1章 皇帝陛下との出会い
「陛下、どうされたのですか。
ここへお一人で来られたのですか!」

普段は側近や尚宮、女官が近くで
待機している。しかし、誰一人も
いない。そのため美華は驚いていた。

「皇室から近いのだ、側近は必要ない。
それより歩いている途中で綺麗な
音色が聴こえた。そなたは琴を
弾けるのだな」

「は、はい陛下。陛下のお誕生日が
近いため練習していたのです」

「私の為に弾いていたのか。
今回の催しで弾いて欲しい」

陛下が手を強く握る。
否とは言わせない雰囲気に美華は
圧倒された。
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