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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第5章 ベッドの中でも、いつもの二人で?
そうは思いながらも、今ひとつムードの出し方がわからない。ベッドの上に裸で身体を触れ合っている。もう言い逃れができない状況にありながらも、僕も寺井も言葉を止めない。
それも、照れ隠しなのだ。
「だから、胸! ほっとけば、胸! そんなに、おっぱいが好きなの?」
つい胸ばかり揉む僕に、寺井のチェックが入る。
呆れたような視線と厳しい言葉を受け、僕の方も半ば開き直ったように言った。
「ああ、好きさ。僕は、おっぱいが大好きなんだ。このまま、あと二時間は余裕で触っていられるし」
「長いわ! 大体、私の小さな胸でこれならさ。巨乳の子が相手だったら、一体どうなっちゃうわけ?」
「大きさとか関係ないよ。今、触っているのが、寺井のおっぱいだと思うから、こんなに夢中になれるわけで」
「こ、この男はぁ……」
ベッドに寝そべっている寺井は、顔を背けると枕の端を握った。
「……じゃあ、吸ってみてよ」
「吸うって、口で?」
「そう……私の、乳首」
ぽつりとささやかれた寺井の言葉に、僕は新たに沸き上がった興奮を隠せなかった。
「え、いいの?」
「バカ……露骨ににやけるな。この、おっぱい魔人。そして、イチイチ聞くな。散々、触りまくったくせして」
「そうは言うけど、手と口じゃ、また一段レベルが違うというか。なんか舐めるとか、変態っぽくない?」
「誰も舐めてなんて言ってないからね。吸ってと言ってるの」
「どうして、その……寺井は、吸ってほしいの?」
つい余計なことを聞いて、また怒られるのだと思った。
だけど寺井は、意外にも顔を真っ赤に染めて、こんな風に言う。
「さっきから胸を触られてたら……なんか、乳首が堪らなくなるの。痺れるようにびりびりして、もっと……違う刺激がほしくなって」
「寺井……」
「ねえ、焦らさないで――吸って」
脳天を撃ち抜かれたような衝撃があった。