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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第2章 プロローグ
山瀬優子《やませゆうこ》は夫である修一《しゅういち》のスーツの胸ポケットに入れておいたペン型ボイスレコーダーを再生していた。
子供のはしゃぐ声とともにペタペタと不安定に駆ける足音が遠ざかる。
「気をつけて帰れよ」と、修一の声。
「はーい、バイバイ、先生っ」
小さな女子児童の声が、また遠ざかる。
優子の顔がほころんだ。
夫の修一は公立小学校の教師で三年二組の担任をしている。今は、主婦業の優子も出産するまでは、公立小学校の教師をしていた。
子供のはしゃぐ声とともにペタペタと不安定に駆ける足音が遠ざかる。
「気をつけて帰れよ」と、修一の声。
「はーい、バイバイ、先生っ」
小さな女子児童の声が、また遠ざかる。
優子の顔がほころんだ。
夫の修一は公立小学校の教師で三年二組の担任をしている。今は、主婦業の優子も出産するまでは、公立小学校の教師をしていた。