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親愛なるご主人さま
第10章 待ちわびた聖夜

「はい。一生懸命いたします。なんなりとお言いつけ下さい」
「メイドとしてしっかり働きなさい!もしお客様に粗相をしたら、電動アナルディルドのコントローラースイッチを入れるからね!」
玲子は一本鞭の手元のボタンスイッチに指を掛けて見せた。
「ぁぁああ・・・それは・・・お許しを」
「フフフ・・・考えてみたら菜穂子が服を着るのはこの屋敷に連れて来られた日以来ね。メイド服はご主人様のご要望でもあるのよ。嬉しい?」
「ああぁ・・ご主人様のご要望なのですね・・・はい。とっても嬉しいです。玲子奥様!」
「鍵を外してもらったらメイド服着たまま浣腸ショーにしようかしら。ウフフ」
「ぁぁああ・・・いやん・・」
菜穂子は玲子のそんな言葉責めだけで貞操帯の腰をくねらせてマゾ牝の淫臭を漂わせ、甘い吐息を漏らしていた。
午後になってエージェントX社の細井が会場の屋敷に到着した。細井の上司であるX社の大幹部の男も一緒だった。顧客や関係者から“ミスターX”と呼ばれている男で、滅多に人前には現れない。闇に包まれた秘密結社エージェントX社を司る人物であるが正体は謎に包まれた男だ。今日ここに“ミスターX”が来たのは、それだけ今夜のオークションパーティーがいつものパーティーより特別にグレードが高いことを示していた。盛装した圭吾と玲子が玄関で丁重に出迎えた。
「お久しぶりでございます。こんな所ですが、ごゆるりとなさってください」
「前評判が高いからね今回は。久しぶりに覗きにきたよ」
ミスターXはサングラスを外さず強面のまま圭吾と握手を交わした。
「おおっ、玲子さん、久しく見てないうちに一段とお美しくなられた」
深いスリットが入った深紫色のチャイナドレスを着た玲子を足元から舐め上げるように見て白い歯を見せた。
「“ミスターX”お上手ですこと、ウフフ」
微笑と共に返す言葉とは裏腹に玲子はこの“X”という男が苦手だった。
仕事柄、沢山のサディストを知っているが、この男からは暴力的なサディズムとでも言うのか、つけ入るスキを見せれば襲ってくる野獣のような血なまぐささを感じるのだった。玲子はこの日も警戒を怠らずにはいられなかった。
夫妻はX社の2人を屋敷の応接室に通した。

