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いたいけな密室〜二人の処女の調教記録〜
第8章 イきたい
桐生に抱き起こされ、しばらくぼんやりとしてから、詠美はようやくまた自分が「寸止め」をされたのだということに気付いた。

同時に我に返り、自分が今までどんな姿を晒していたかに思い至ったらしい。

詠美の瞳が絶望に満ちた色を浮かべて美奈緒を見た。

美奈緒はただ、正直に頷いてやるしかない。

美奈緒の持つハンディカメラは、親友が快楽を求めて自ら腰を振り、淫らに喘ぐ姿を、最初から最後までしっかりと記録していた。

少女は自分の無意識の行為にショックを受け、ベッドの上で恥辱に体を震わせる。

真っ赤な顔で、ベビードールを着たままの、汗で湿った自分の体を抱いてーーーけれど、その体の火照りも震えも、おそらくはショックのためだけではなかった。

「はいエイミちゃん、ミナちゃんと交代しようね」

アイナに手を引かれ、詠美がヨロヨロとベッドを下りる。

だが体に力が入らないらしく、カクンと膝が砕けて、そのまま床にへたりこんでしまった。

「詠美!」

美奈緒はあわてて親友のそばにしゃがみ、「大丈夫?」とその腕を掴んだ。

とたん、華奢な肩が大げさに跳ね上がり、美奈緒はその反応に驚いて腕から手を離す。

「あっ...」

詠美は薄布をまとった己の体を抱き、息を乱しながら震えていた。

美奈緒はその姿を見つめながら、繰り返される寸止めが少女の肉体に与えた影響の大きさを思い知る。

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