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第9章 青い交わり

「うっ！あっ！ああっ！」

詠美の上半身が前にのめり、乳房が美奈緒の鼻に触れる位置にまで近づく。

美奈緒はその背に腕を回してさらに引き寄せると、布越しの柔らかな乳房に顔をうずめながらピンクの乳首に吸い付いた。

「あ！ひ、や、やあっ…！」

小さな粒の甘い感触を舌と歯で味わう。

赤ちゃんのようにチュウチュウ吸ってみると、ビクンと反応した詠美が、胸を美奈緒の顔に擦り付けるようにしてもがいた。

「ひ、ひ……っ……ひうっ……！」

両手でシーツをかきむしった詠美が、あごを仰け反らせ、歯を食いしばるようにして高い呻き声を漏らした。

「くうぅ……んん……！」

ヒクヒクと太ももを震わせながら、耐えるように身体をこわばらせたまま数瞬動きを止め……やがて詠美は脱力し、美奈緒の上に崩れ落ちてきた。

「はあ……はあ……っ」

「詠美……」

詠美の汗ばんだ熱い身体を、美奈緒は愛おしい気持ちで強く抱き締めた。

「詠美……今、中でイッちゃったね」

「はあ……はあ……うう……」

うつろな表情で、けれど詠美は最後の抵抗でゆるゆると首を横に振る。

「もう……」

どこまでも強情で純情な詠美がかわいらしいと同時にあわれで、美奈緒は親友の顔に唇を寄せた。

しかしその荒い呼吸を零す唇に触れる寸前で、美奈緒と詠美は二人して「あうっ！」と身体をびくつかせた。

詠美の中からアイナの擬似ペニスが、そして美奈緒の中からは小ぶりのディルドが、同時に引き抜かれたからだ。