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強姦魔
第7章 悪魔がやって来た
全てこの調子。いったい何をするために上がり込んできたのか、不気味さ、怖さもあったが、弥生はイライラしてきた。が、その時、忘れていた便意がギュルギュルと襲ってきた。我慢するのは難しい。いや、それより、トイレに逃げ込めば、窓から助けを呼べる!
弥生は立ち上がると、「おトイレに行かせて下さい」と訴えた。
「えっ、何?」
「おトイレに行かせて下さい」
「オシッコか?」
「あ、いえ……」
「ウンコか?」
「そんなことどっちでもいいでしょう!早く、早く行かせてよ!」
便意もそうだが、男の態度にイライラした弥生が強い口調で訴えると、男は「分った」と立ち上がった。
弥生は嫌な予感がして、「一人で行けますから」とトイレに向かったが、男は後ろからついてくる。
「来ないで下さい」
「そうか、ははは、遠慮しとくか」
「その前に手錠を外して下さい」
「どうして?」
男はトイレの前で下腹部を押さる弥生をせせら笑っていた。そして、「ははは、そうか、パンツが下ろせないか」とスカートに手を掛けてきた。
しかし、そんなことはさせまいと、弥生が「や、やめて下さい!」と体をぶつけて抵抗した。だが、その瞬間、パチン!と男の平手が弥生の頬に飛んできた。
「あ、痛っ……」
横倒しになった弥生が赤く腫れた頬を押さえながら見上げると、男の顔付きが一変していた。