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『Room 』
第8章 俺たちも!
心を落ち着かせるため、ヨーヘイと共に4人を置いてリビングに戻った。
『おい、洋介。』
不意にヨーヘイが真剣な表情を向ける。
ソファーに腰掛け、こちらも真剣に聞く姿勢をとる。
『コイツに異変が感じられる。』
「は?洋平か?」
『ああ…。半覚醒している時があるかもしれない。しばらく俺は休むぞ。』
「なんだって?それじゃあ、ヨーヘイの時にも意識があるときがあると言うのか?」
『確かではないが…、時折目の前が呆然とするときがある。』
「くそっ、ヨーヘイを呼びすぎたか…」
『俺は、なかなか楽しめたがな。』
「それは良かった。だが、これ以上は危険か?」
額に手をあて、考えるがヨーヘイが【Room】から抜けるのはリスクが高い。
今では、芝浦もヨーヘイに頼りきっていた。
「芝浦さんに相談するか…。」
ポツリと呟いた洋介に軽く微笑むとヨーヘイは立ち上がり先に帰ると部屋を出ていった。